家族葬と密葬の違いとは?それぞれのメリット・デメリットを解説
2026年10月4日
大切な家族を亡くした時、どのような葬儀を行うべきか悩むことがあります。
近年、家族葬や密葬という言葉をよく耳にしますが、その違いをご存知でしょうか?
家族葬と密葬は、参列者の範囲や葬儀の規模、費用などで大きな違いがあります。
それぞれのメリットとデメリットを理解することで、故人に合った葬儀を選択することができます。
本記事では、家族葬と密葬の違いを詳しく解説し、それぞれの特徴を踏まえた選び方のポイントをお伝えします。
大切な方との最後のお別れの場となる葬儀、その形式選びに迷ったら、ぜひ本記事を参考にしてください。
この記事の要点(結論)
- 家族葬と密葬のいちばんの違いは、後日「本葬」を行うかどうか
- 家族葬は家族葬だけで完結。密葬は本葬の前に近親者だけで行う葬儀
- 参列者の範囲はどちらも近親者中心で大差なし。費用は本葬の分も必要な密葬の方が、合計では高くなりやすい
- 一般の方の葬儀では家族葬が主流。密葬は著名人や経営者などが選ぶことが多い
家族葬・密葬とは
まず、家族葬と密葬それぞれの意味を確認しましょう。
家族葬とは
家族葬とは、近親者のみで執り行う葬儀のことをいいます。
一般的な葬儀と比べ、参列者の範囲が限定されているのが特徴です。
家族葬を選ぶ理由は、故人や遺族の希望に沿った、プライベートな雰囲気での葬儀を行うためです。
例えば、身内だけで故人を偲び、思い出話に花を咲かせることができます。
ただし、家族葬では香典などの相互扶助が少ないため、費用負担が大きくなる傾向があります。
家族葬は、故人との最後のお別れを近しい人々と過ごしたい場合に適した葬儀形式だといえます。
密葬とは
密葬とは、故人の家族や親族など、ごく近い関係者のみで行う葬儀を指します。
通常、密葬の後には、あらためて本葬やお別れの会が開かれます。
密葬を行う理由は、公的な立場にある方や著名人の葬儀では、多数の参列者への対応に追われ、ゆっくりと故人との最後の時間を過ごせないことが予想されるためです。
例えば、政治家や有名企業の経営者の葬儀では、マスコミや一般の方々の参列が予想され、遺族は対応に追われてしまいます。
そのような場合、一旦は近親者のみで密葬を行い、後日改めて本葬を行うことで、遺族は故人とのお別れに集中することができるのです。
つまり、密葬は公的な立場にある故人の遺族が、静かに故人を偲ぶために行う葬儀形式だと言えます。
家族葬と密葬のメリットとデメリット
次に、家族葬と密葬のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
家族葬のメリット
家族葬の最大のメリットは、葬儀費用を抑えられることです。
参列者が限定されるため、会場や料理、返礼品などの費用を最小限に抑えることができるからです。
例えば、大規模な葬儀場ではなく、自宅や小さな式場で行うことで、会場費用を節約できます。
また、家族葬では、故人とのお別れの時間を十分に取ることができます。
一般的な葬儀では、多くの参列者への対応に追われ、ゆっくりと故人を偲ぶ時間が限られてしまいますが、家族葬では、身内だけで故人を偲び、思い出を語り合うことができます。
家族葬は、費用面でもメリットがあり、故人とのお別れに十分な時間を割くことができる葬儀形式だと言えます。
家族葬のデメリット
家族葬のデメリットは、参列者が限定されることです。
故人の友人や関係者など、幅広い人々とのお別れの機会が少なくなるからです。
例えば、故人が生前に交流のあった職場の同僚や、趣味の仲間などは、家族葬に参列できない場合があります。
また、葬儀後の対応が必要になることもあります。
葬儀に呼ばなかった方へ訃報をお知らせしたり、後日ご自宅へ弔問に来られる方に対応したりする必要があります。また、「なぜ呼んでくれなかったのか」と感じる親族や知人もいるため、事前に理解を得ておくことが大切です。
関連記事:家族葬を選ぶ前に知っておきたい注意点|トラブルを防ぐ3つのポイント
密葬のメリット
密葬の最大のメリットは、近親者のみで故人とゆっくりお別れができることです。
参列者が限定されるため、ゆったりとした雰囲気で葬儀を進めることができるからです。
例えば、一般的な葬儀では、多くの参列者への対応に追われ、慌ただしい雰囲気になりがちですが、密葬では、近親者のみで静かに故人を偲ぶことができます。
また、密葬の後に本葬やお別れの会を行う場合、準備のための時間的余裕が生まれることもメリットの一つです。
著名人や社会的地位の高い方の場合、訃報が公になると混乱が予想されるため、密葬を選択することで、訃報が公になる前に近親者でのお別れを済ませることができます。
密葬のデメリット
密葬の主なデメリットは、葬儀の費用や準備の負担が大きくなることです。
密葬と本葬の2回に分けて葬儀を行うため、それぞれの準備や費用が必要になるからです。
例えば、密葬と本葬で別々の会場を手配したり、返礼品を用意したりする必要があり、費用がかさむ場合があります。
また、密葬と本葬の間隔が短い場合、遺族は精神的にも身体的にも大きな負担を感じることがあります。
短期間で2回の葬儀を行うことで、故人との別れを繰り返し経験することになり、心理的な影響が大きくなる可能性があります。
家族葬・密葬と一般葬の違い
家族葬・密葬と一般葬の最も大きな違いは、葬儀に参列する人の範囲です。
一般葬では故人の交友関係に応じて幅広く訃報を伝える必要があるのに対し、家族葬・密葬では近親者や親しい関係者のみに連絡をすればよいからです。
例えば、一般葬では新聞の死亡欄に掲載するなど、不特定多数の人に訃報を伝えるための準備が必要ですが、家族葬・密葬ではそのような手間は不要です。
そのため、家族葬・密葬は一般葬に比べて事前準備や当日の対応にかかる負担が少なく、遺族は故人とのお別れに集中できるというメリットがあります。
家族葬と密葬の違いを比較
家族葬と密葬のいちばん大きな違いは、後日「本葬」を行うかどうかです。参列者の範囲は、どちらも家族・親族を中心とした少人数で、大きな差はありません。
| 家族葬 | 密葬 | |
|---|---|---|
| 本葬の有無 | なし(家族葬だけで完結) | あり(後日、本葬やお別れの会を行う) |
| 目的 | 近しい人だけで、ゆっくりお別れをする | 本葬の前に、近親者だけで先にお別れをする |
| 参列者 | 家族・親族・親しい友人など | 家族・親族など(家族葬と大きな差はない) |
| 費用 | 葬儀1回分 | 密葬+本葬の2回分が必要で、合計は高くなりやすい |
| 向いている方 | 一般の方の多くのケース | 著名人・経営者など、本葬に多くの参列が見込まれる方 |
密葬は「本葬の前に行う、近親者だけの葬儀」です。そのため、密葬だけで終わる場合は、実質的には家族葬と同じ形になります。一般の方の葬儀では、本葬を前提としない家族葬を選ぶケースがほとんどです。
徳島市でセレモニー心にご依頼いただく葬儀でも、約6割が家族葬です。セレモニー心での家族葬の費用は45万円前後が目安です(2025年9月〜2026年8月の実績。飲食・返礼品込み、火葬料・お布施は別)。
関連記事:家族葬の平均費用はいくら?内訳と節約のコツを徹底解説
密葬を行う際の注意点
最後に、密葬を行う際の注意点を紹介します。
- 親族に密葬の意向を伝える
- 外部に密葬の情報が漏れないようにする
- 菩提寺に相談する
親族に密葬の意向を伝える
密葬を行う際は、親族に密葬の意向を事前に伝えておくことが重要です。
密葬では訃報を伏せておくのが基本であり、親族間で情報共有が不十分だと後にトラブルが発生する可能性があるからです。
例えば、密葬の意向を知らない親族が、訃報を外部に漏らしてしまうケースがあります。そうなると、せっかくの密葬の意味が失われてしまいます。
密葬を行う際は、事前に親族に密葬と本葬に分けて行うことを説明し、理解を得ておくことが大切です。
また、訃報を外部に漏らさないよう、改めて口頭や書面で伝えておくことも必要でしょう。
外部に密葬の情報が漏れないようにする
密葬を行う際は、外部に密葬の情報が漏れないよう細心の注意を払う必要があります。
訃報や密葬の情報が広く知られてしまうと、多くの人から連絡や弔問を受けることになり、遺族の負担が大きくなるからです。
例えば、故人が有名人や交友関係が広い人の場合、一人ひとりに対応するだけでも大変な労力を要します。
また、近隣住民にも知られないようにする必要があります。
自宅で遺体を安置すると、訃報が漏れる可能性が高くなります。
密葬を行う場合は、自宅以外の場所で遺体を安置することが賢明です。
つまり、密葬の情報管理は非常に重要であり、外部への情報漏えいを防ぐために、遺族や関係者は細心の注意を払わなければならないのです。
菩提寺に相談する
密葬を行う際は、菩提寺に事前に相談しておくことが重要です。
菩提寺との関係性を良好に保つためには、葬儀の方針について理解を得ておく必要があるからです。
例えば、菩提寺に伝えずに火葬のみを行ったり、本葬だけを依頼したりすると、寺側に不信感を与えかねません。
それにより、今後の付き合いにも影響が出る可能性があります。
密葬と本葬に分ける理由を丁寧に説明し、菩提寺の了承を得ておくことが賢明です。
寺側も事情を理解してくれれば、スムーズに葬儀を進めることができるでしょう。
セレモニー心では、家族葬をはじめ、直葬・1日葬など各種葬儀プランをご用意しています。会員制度「ハート友の会」(入会金・年会費無料)にご入会いただくと、家族葬プランを一般価格から5万円引きでご利用いただけます。
家族葬と密葬に関するよくある質問
Q. 家族葬と密葬、どちらを選べばよいですか?
A. 後日に本葬やお別れの会を行う予定がなければ、家族葬を選ぶのが一般的です。密葬は、本葬を前提とした葬儀形式です。
Q. 密葬に香典は持っていくべきですか?
A. 密葬は近親者のみで行うため、案内を受けていない方は参列や香典を控えるのがマナーです。後日の本葬に参列し、その際に香典をお渡しします。案内を受けた場合も、香典辞退の意向がないか確認しましょう。
Q. 家族葬の後に、お別れの会を開くことはできますか?
A. はい、可能です。家族葬で近親者だけのお別れをした後、四十九日の前後などに友人・知人を招いてお別れの会を開くケースもあります。
Q. 夜中に亡くなった場合でも、病院へお迎えに来てもらえますか?
A. はい。セレモニー心は24時間365日対応しています。深夜・早朝でもご連絡いただければ、病院やご自宅へお迎えに伺います。
まとめ
家族葬と密葬のいちばんの違いは、後日に本葬を行うかどうかです。参列者の範囲はどちらも近親者が中心で、大きな差はありません。
家族葬は近親者までを対象とした小規模な葬儀で、アットホームな雰囲気でゆっくりと故人を偲ぶことができるのがメリットです。
一方、密葬は本葬の前に近親者だけで行う葬儀で、主に著名人や経営者など、本葬に多くの参列が見込まれる方が選ぶ形式です。本葬の分も費用がかかるため、合計では家族葬より高くなりやすい点に注意が必要です。
ただし、密葬では参列者が限定されるため、それぞれの立場に応じた配慮が必要です。
また、密葬を行う際は、親族への事前説明や情報管理、菩提寺との相談など、注意すべき点もあります。
家族葬と密葬、それぞれのメリットとデメリットを理解し、故人や遺族の意向に沿った葬儀形式を選ぶことが大切です。
投稿者プロフィール

- セレモニー心は家族葬専門の葬儀社として、皆様の葬儀に対する不安や悲しみに寄り添って参りました。近年、少子高齢化や価値観の多様化により葬儀社に求められることは大きく変わろうとしています。家族葬専門「セレモニー心では、お客様目線を第一に考え、地味でもなく、派手でもなく「ちょうどいい」と感じていただける空間をご提供し、温かいご家族の時間をお過ごしいただきたいと心から願っております。
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