家族葬を10人でおこなう費用相場は?費用を抑える方法も解説 - 家族葬専門セレモニー心

家族葬を10人でおこなう費用相場は?費用を抑える方法も解説

2024年3月5日 
2024年4月24日

「家族葬」という言葉を耳にする機会が増えていますが、具体的にはどのようなものなのでしょうか?

特に、大切な家族を失った際に、心に寄り添う葬儀の形式として注目されている家族葬。しかし、その費用については多くの方が疑問を抱えていることでしょう。

本記事では、10人程度の家族葬にかかる費用相場を詳しく解説し、さらに費用を抑えるための具体的な方法もご紹介します。

家族葬を検討されている方はもちろん、将来に備えて知識を深めたい方にも役立つ内容となっています。

家族葬とは?

家族葬は、故人の遺族のみを中心とした小規模な葬儀の形態です。

この葬儀の特徴は、故人に最も近い遺族、たとえば配偶者、子供、孫などの親しい家族が中心となって執り行われる点にあります。

通常の葬儀と比較して参列者の数が少ないため、より静かで落ち着いた雰囲気で故人を偲ぶことが可能です。家族葬は、故人との個人的な思い出や深い絆を大切にする形式であり、遺族が故人の人生を振り返りやすい環境を提供します。

親族や友人を多く招くことなく、故人の生涯を偲び、遺族同士で故人との思い出を共有する場として、近年ますます選ばれるようになっています。

10人の家族葬にかかる費用相場

10人程度の家族葬にかかる葬儀費用の相場は、大きく異なる場合がありますが、一般的には30万円から100万円程度とされています。

この費用には、故人の遺族が望む内容に基づいた様々なサービスが含まれます。

費用の範囲内で、葬儀の規模や式の内容、提供されるサービスの質が決まります。

10人程度の家族葬では、規模が小さいため、大規模な葬儀に比べて費用を抑えやすくなります。

しかし、最終的な費用は選択するサービスの内容によって大きく変わるため、具体的なプランを検討する際には、必要なサービスを選んで総費用を算出することが重要です。

葬儀費用には故人を偲ぶ会場の装飾や遺族のための接待、その他葬儀に必要な物品や手続きに関わる費用が含まれます。

したがって、家族葬の規模や形式を決める際には、人数や希望する内容を考慮しつつ、予算内で最適なプランを選ぶことが大切です。

関連記事:家族葬の平均費用はいくら?内訳と節約のコツを徹底解説

費用の内訳

家族葬の費用は、主に葬儀の基本料金、飲食接待費、お布施などの要素に分けられます。

葬儀の基本料金

家族葬における葬儀の基本料金は、一般的に20万円から60万円程度の範囲になりますが、この金額には複数の重要な要素が含まれています。

まず、故人が亡くなった後に必要となる安置費用があります。

これは故人を適切に安置し、必要な処置を施すための費用です。

次に搬送代が含まれ、これは故人を自宅や病院から葬儀場へ移送するための費用です。

さらに、葬儀場利用費が必要となります。

この費用は、葬儀を行う場所のレンタル料として計算され、場所によって異なります。

また、葬祭用品の費用も基本料金に含まれており、これには棺や花、祭壇装飾などが含まれます。

葬儀の運営費も重要な要素です。

これは葬儀社が葬儀の計画、準備、実施を行うための費用であり、プロフェッショナルなサービスを提供するために必要な経費です。

最後に、火葬費用が含まれます。

これは火葬場での火葬に必要な費用であり、故人を埋葬または納骨する前の重要なステップです。

これらの要素を合わせると、葬儀の基本料金が形成され、家族葬の全体的な費用の大きな部分を占めることになります。

ただし、これらの費用は地域やサービスの内容によって異なるため、具体的な金額は葬儀社によって異なります。

飲食接待費

家族葬における飲食接待費は、葬儀に参列する人々への飲食の提供に関連する費用です。

この部分の費用は、一般的に10万円から30万円程度になりますが、実際には参列者の人数や提供する食事の種類によって大きく異なる場合があります。

飲食接待費には、参列者に供される食事や飲み物の費用が含まれており、これは葬儀の規模やスタイルによって異なるメニューが選ばれることが一般的です。

また、家族葬では、参列者に対して感謝の意を表すために会葬礼状や会葬御礼品を用意することがあります。

これらの礼状や御礼品にかかる費用も飲食接待費に含まれることが多く、これにより参列者に対する敬意を示すとともに、故人との関係を大切にする家族の気持ちを伝えることができます。

飲食接待費は、家族葬の費用全体において比較的小規模な部分を占めますが、参列者にとっての印象に大きく影響を与える要素であり、故人を偲ぶ場としての葬儀の雰囲気を形成する上で重要な役割を果たします。

したがって、この部分の費用計画も慎重に行うことが望まれます。

お布施

家族葬におけるお布施は、僧侶に対して支払う謝礼であり、葬儀の費用の重要な部分を占めます。

お布施の金額は一般的に10万円から30万円程度であり、これはお通夜や葬儀の際に行う読経や祈りなど、僧侶による宗教的な儀式に対する謝礼として支払われます。

この金額は地域や宗派、僧侶との関係によって変動することがあり、また家族葬の規模や形態によっても異なる場合があります。

お布施は、故人への最後の敬意を表すと同時に、故人の魂の安らぎを祈るための重要な儀式の一部として捉えられます。

このため、お布施の金額は、故人との関係や家族の考え方、経済的な状況を考慮して決定されることが一般的です。

お布施は、単に費用としての側面だけでなく、故人への尊重と遺族の心のケアの側面も持ち合わせています。

家族葬では、規模が小さいことから、大規模な葬儀に比べてお布施の金額を抑えることが可能な場合もありますが、僧侶に対する敬意として適切な金額を検討することが重要です。

最終的には、遺族の希望や故人の遺志に沿った形で、お布施の金額を決定することが望ましいと言えるでしょう。

家族葬の費用を抑える方法

家族葬の費用を抑える方法を6つ紹介します。

  • ・複数社に見積もりを依頼する
  • ・飲食接待費を控える
  • ・補助制度を利用する
  • ・斎場を利用する時間帯や曜日を工夫する
  • ・葬儀プランをシンプルにする
  • ・葬儀の生前予約をする

1つずつ紹介します。

複数社に見積もりを依頼する

家族葬の費用を抑える一つの効果的な方法は、複数の葬儀社に見積もりを依頼することです。

葬儀に関する費用は、提供するサービスの内容や品質、葬儀社ごとに大きく異なる場合があります。

そのため、複数の葬儀社から見積もりを取ることにより、それぞれのサービス内容と費用を比較することができます。

この比較を通じて、適正な価格で望むサービスを提供している葬儀社を見つけることが可能になります。

複数の見積もりを入手することは、遺族にとって費用面だけでなく、サービスの内容を理解し、選択肢を広げる上でも重要です。

異なる葬儀社からの見積もりを比較することで、家族葬に必要なサービスがどのようなものか、また、それらがどの程度の費用で提供されるかを把握することができます。

さらに、見積もりを比較することで、不必要なオプションや高額なサービスを避け、必要なサービスだけを選択することが容易になります。

飲食接待費を控える

家族葬の費用を抑えるための一つの方法として、飲食接待費を控えることが挙げられます。

通常、葬儀においては参列者への食事の提供が行われますが、この部分を簡素化することで費用を大幅に削減することが可能です。

例えば、自宅での小規模な家族葬の場合、高価なケータリングサービスを利用するのではなく、シンプルな折り詰めを用意することで、飲食接待費を大きく節約できます。

また、家族葬は親しい家族や友人が集まる小規模なものであるため、食事を提供する必要性自体を見直すことも一つの選択肢です。

例えば、葬儀の時間帯を考慮して、食事の提供を省略し、軽食や飲み物のみを用意するなどの方法が考えられます。

補助制度を利用する

家族葬の費用を抑える効果的な方法の一つに、各種の補助金制度や給付金制度の利用があります。

国民健康保険、社会保険、共済組合など多くの公的機関では、葬儀に関連する費用の一部を支援する制度を設けています。

これらの制度は、加入者が亡くなった場合に、一定の補助金や給付金が支払われることを意味します。

例えば、国民健康保険に加入している場合、葬儀費用の一部として給付金が支給されることがあります。

社会保険や共済組合に加入している場合も、同様に葬儀に関連する補助金が提供されることがあります。

これらの給付金や補助金は、葬儀費用の一部をカバーするために利用することができ、家族葬の費用を抑えるのに有効です。

これらの制度を利用するためには、事前に加入している保険や組合の規定を確認し、必要な手続きを行うことが必要です。

また、支給される金額や条件は各制度によって異なるため、具体的な内容を事前に理解しておくことが大切です。

葬儀プランをシンプルにする

家族葬の費用を抑えるための効果的な方法の一つは、葬儀プランをシンプルにすることです。

葬儀の内容や式の規模を簡素化することにより、必要なサービスの範囲を絞り込み、結果として費用を削減することができます。

シンプルな葬儀プランでは、基本的な葬儀サービスに焦点を当て、不必要な装飾やオプションサービスを省略することがポイントです。

例えば、豪華な祭壇や高価な棺を選ばず、必要最低限の葬祭用品にすること、また、音楽演奏や花輪などの追加オプションを控えることが考えられます。

これにより、葬儀の本質的な部分に集中し、故人を静かに偲ぶための環境を整えることが可能になります。

さらに、葬儀のプログラムを短縮することも、費用を抑える上で効果的です。
例えば、お通夜を省略するか、あるいは非常に短い時間で行うことで、全体の葬儀期間を短くし、それに伴う費用を減らすことが可能です。

葬儀の生前予約をする

生前予約とは、事前に葬儀のプランを決定し、契約を結ぶことを指します。

この方法の利点は、将来の葬儀に関する費用を現在の価格で固定できることにあります。

葬儀費用は年々上昇する傾向にあるため、早期に予約をすることで、将来の価格上昇から守ることができます。

また、生前予約を行うことで、葬儀の際の決断の負担を減らすことができます。

葬儀の準備には多くの決断が必要ですが、事前にすべての計画を行うことで、遺族が直面するストレスや急な財政的負担を軽減することが可能です。

さらに、生前に自身の葬儀に関する希望を反映させることができるため、故人の意志に沿った葬儀を実施することが容易になります。

関連記事:家族葬の費用を安くする9つの方法を紹介

10人の家族葬の注意点

最後に10人程度の家族葬の注意点を紹介します。

  • ・葬儀プランによっては追加費用がかかる
  • ・家族や親族の了承を得る
  • ・参列を依頼する範囲を考える
  • ・訃報は葬儀後に送る

1つずつ解説します。

葬儀プランによっては追加費用がかかる

10人程度の家族葬を行う際には、選択する葬儀プランによって追加料金が発生する可能性に注意が必要です。

多くの葬儀社が提供する基本的なプランには、必要なサービスが含まれていますが、特定の要望や追加サービスを求める場合、別途追加料金が必要になることがあります。

例えば、標準的な葬儀プランではカバーされない特別な祭壇の装飾や、高級な棺、特定の宗教的儀式などを希望する場合、これらのサービスには追加の費用が発生します。

また、葬儀の場所や時間帯に特別な要望がある場合も、標準的なプランの範囲を超えるため、追加料金がかかることが一般的です。

このような追加料金を避けるためには、葬儀社に見積もりを依頼する際に、すべての希望や必要とするサービスを明確に伝え、全ての費用が見積もりに含まれていることを確認することが重要です。

家族や親族の了承を得る

10人の家族葬を行う際には、家族や親族の了承を得ることが非常に重要です。

家族葬は親しい家族や親族だけで行う葬儀の形態であり、参加する人数が限られるため、事前に関係者全員の意見を聞き、了承を得る必要があります。

家族葬を選ぶ際の最大の課題は、価値観の違いです。

一部の家族や親族は、伝統的な葬儀の形式を好む場合がありますし、故人との関係の深さによっては、家族葬の小規模な形式に納得しないこともあります。

したがって、家族葬を行う前には、親族間での十分な話し合いが必要です。

関連記事:家族葬への参列前に知っておきたい礼儀とタブーとは

参列を依頼する範囲を考える

10人の家族葬を計画する際には、参列を依頼する範囲を慎重に考えることが重要です。

家族葬はその名の通り、限られた人数で執り行われる葬儀ですので、誰を参列させるかは非常に繊細な問題となります。

この選択には、故人との関係性はもちろんのこと、今後の家族や親族の関係にも影響を与える可能性があるため、特に注意が必要です。

参列者の範囲を決定する際には、故人と親しい関係にあった人々を優先することが一般的ですが、ここで迷うことも少なくありません。

故人の友人や職場の同僚、遠い親族など、故人にとって重要だった人々を除外することになるかもしれません。

このような決定をする際には、故人の意向を尊重することはもちろん、遺族間での意見交換を行い、全員が納得できる形を見つけることが大切です。

訃報は葬儀後に送る

10人程度で行われる家族葬において、訃報の扱いは特に注意が必要です。

通常、訃報は葬儀に招待するために事前に送るものですが、家族葬の場合はその参加者が限られているため、訃報の送り方に工夫が求められます。

家族葬では、参列者を10人程度に絞ることが多いため、全ての知人や友人に訃報を事前に送ることが困難です。

このような状況では、訃報は葬儀後に送ることを検討すると良いでしょう。

葬儀後に訃報を送ることで、事前に参列を依頼しなかった人々への配慮が可能となり、また、家族葬の意図や故人との関係を丁寧に説明する機会も持つことができます。

この方法は、家族葬に参列しなかった人々に対しても、故人との別れを尊重し、その死を悼む機会を提供することにもつながります。

まとめ

本記事では、10人程度の家族葬にかかる費用相場と、それを抑える方法を詳しく解説しました。

平均的には、30万円から100万円程度の費用が必要となりますが、葬儀の基本料金、飲食接待費、お布施などの内訳を理解することが重要です。

費用を抑えるためには、複数の葬儀社から見積もりを取る、飲食接待費を控える、補助金制度を利用する、斎場の利用時間帯や曜日を工夫する、葬儀プランをシンプルにする、葬儀の生前予約をするなどの方法が効果的です。

また、家族葬を行う際には、参列者の選定や訃報の取り扱いに注意が必要であり、家族や親族の了承を得ることが重要です。

投稿者プロフィール

岡 正伸
岡 正伸
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